子どもたちの想像力を育て、読書の楽しみを教えてくれる絵本や児童書。
中でも、「かいけつゾロリ」シリーズは、冒険好きなイタズラキツネのゾロリが様々な問題を解決する姿を通じて、勇気や友情、知恵の大切さを伝えてくれます。
この記事では、かいけつゾロリシリーズの対象年齢と、子どもの成長段階に合わせた選び方を探ります。
かいけつゾロリシリーズの魅力とは
「かいけつゾロリ」シリーズは、作者原ゆたかさんの児童書です。
そのユーモア溢れるストーリーと、ページをめくるごとに繰り広げられる冒険が特徴です。
下品な笑いも含まれることがありますが、それもゾロリの魅力の一部です。
ゾロリは2023年12月5日に発売された「ノシシいきなり王さまになる」が74巻目。
ギネス世界記録も認定される程のロングセラー本なのです。
子どもたちを夢中にさせるだけでなく、大人も一緒に読んで笑える内容になっており、家族みんなで楽しめる本です。
対象年齢について
5歳から10歳の子どもたちに特におすすめです。
かいけつゾロリシリーズは、幅広い年齢層に楽しんでもらえるよう設計されているのが嬉しいですよね。
この年齢層の子どもたちは、物語の展開を追いながら登場人物の感情に共感したり、自分なりの解決策を想像したりすることができます。
読み聞かせと自立読書
物語との最初の出会いには、読み聞かせが最適です。
「かいけつゾロリ」
は絵本よりは長いですが、15分あれば読み進めることができテンポ良く物語が進みます。
6歳や7歳になると子どもたち自身で読み進められるようになり、読書への興味を深めることができます。
子どもの成長に合わせた選び方
子どもの年齢や興味に合わせて「かいけつゾロリ」シリーズの中から選ぶことが重要です。
初めての冒険にはゾロリのキャラクターを紹介し、基本的な価値観を学べる初期の作品を選ぶと良いでしょう。
また幼い子どもたちには、友情や家族をテーマにした物語を選ぶと共感しやすくなります。
年齢が上がるにつれて冒険や謎解きが複雑になる作品を選ぶと、読解力や思考力を養うことができます。
かいけつゾロリのドラゴンたいじ
題名 | かいけつゾロリのドラゴンたいじ |
作者 | 原ゆたか |
出版社 | ポプラ社 |
発行日 | 1987年11月1日 |
ゾロリシリーズデビューには1作目がおすすめです。
ゾロリがなぜ旅をしているのか、相棒のイシシノシシとの出会いも描かれています。
最近のゾロリと比べて、とてもシンプルです。
わかりやすい内容なので、幼児にもおすすめです。
かいけつゾロリのチョコレートじょう
題名 | かいけつゾロリのチョコレートじょう |
作者 | 原ゆたか |
出版社 | ポプラ社 |
発行日 | 1990年2月1日 |
この物語では、買ったチョコレートでチョコレート城が当たるという夢のようなお話。
ゾロリがチョコレート城を目指す冒険を描いています。
ブルル製菓のブルル社長という、今後も何度か関わってくる人物も登場。
チョコレートという子どもが大好きなテーマと共に、友情や協力の大切さを学びます。
かいけつゾロリ きょうふのようかいえんそく
題名 | かいけつゾロリきょうふのようかいえんそく |
作者 | 原ゆたか |
出版社 | ポプラ社 |
発行日 | 2009年12月1日 |
筆者の一押しはこの本です。
ようかい学校の生徒たちの遠足を牽引することになったゾロリとイシシノシシ。
遠足という楽しいテーマと共に、ようかい学校の生徒たちが個性豊かで面白い。
イシシノシシの思わぬ変身や、ようかい学校の生徒たちそれぞれの物語も見どころです。
とても読みやすいので、4歳、5歳の幼児でも楽しめると思います。
かいけつゾロリあついぜ!ラーメンたいけつ
題名 | かいけつゾロリあついぜ!ラーメンたいけつ |
作者 | 原ゆたか |
出版社 | ポプラ社 |
発行日 | 2001年12月 |
この冒険では、ゾロリが究極のラーメンを作るために奮闘します。
料理への情熱、創造性、そして挑戦する勇気がテーマです。
売れるラーメン屋を作るのはとても難しい。ゾロリのいろいろなアイデアがとても面白いです。
細かな描写や文字も読むところがたくさんあるので、6歳〜小学生程度から内容を理解して楽しめると思います。
かいけつゾロリきょうりゅうママをすくえ
題名 | かいけつゾロリきょうりゅうママをすくえ! |
作者 | 原ゆたか |
出版社 | ポプラ社 |
発行日 | 2022年12月7日 |
謎の集団に捕まえられそうになったきょうりゅうのママ。
きょうりゅうママを守るためにゾロリたちが奮闘。
ゾロリは人助けをする時はとても良い人なんです。テンポ良く進む話は飽きずに読めると思います。
最新刊『かいけつゾロリ ノシシいきなり王さまになる!』
題名 | かいけつゾロリ ノシシいきなり王さまになる! |
作者 | 原ゆたか |
出版社 | ポプラ社 |
発行日 | 2023年12月5日 |
ゾロリの最新刊です。ろうやに捕まってしまったゾロリとイシシ。
ノシシは偽物の国王となってしまった。城の中から抜け出せるのか。
物語は少々複雑なので、小学生程度なら楽しんで読めると思います。
ゾロリはアニメも楽しめる
ゾロリはアニメ版も作られています。
アニメ版は動きがあるので、小さなお子様でも楽しめると思います。
現在はBNpicturesチャンネル、dストアで有料で楽しめますよ。
かいけつゾロリで家族で楽しむ読書の時間
「かいけつゾロリ」シリーズを通じて家族で読書を楽しむ時間を持つことは、子どもの読書習慣を育むだけでなく、家族の絆を深める絶好の機会です。
物語の中で出てくる問題について話し合うことで、子どもの思考力や表現力を養います。
読書を通じた価値観の共有
「かいけつゾロリ」シリーズを共に読むことで、親は自分の価値観を子どもに伝える良い機会を持ち、逆に子どもから新しい視点を学ぶこともあります。
親は読み聞かせに精一杯で、細かな場面まで覚えてないことありますよね。
そんな時は子供に物語を教えてもらいましょう。
筆者は物語の内容だけでなく、本の表紙に隠された秘密も教えてもらったことがあります。
今まで気づかなかった新しい視点で、ゾロリを知ることができるかもしれませんね。
まとめ
「かいけつゾロリ」シリーズは、子どもたちに読書の楽しさを伝えるだけでなく、家族での読書時間を通じて親子の絆を深める機会を提供します。
ゾロリシリーズは物語のテーマの種類がとても豊富なので、対象年齢や子どもの好みに合わせて本を選んでみて下さい。
きっとお気に入りの一冊が見つかるはずです。